イングランディーレの呪縛
毎年のことやが、春天の予想に入る時、まず最初に見るのが横山典がおるかどうか。
続いて見るのは、逃げ馬のレベルとストレス加減。
もし横典が逃げそうな雰囲気を醸し出しとったらそらもう大変や。
全国の老男女馬券馬鹿どもが俄かにザワつき始めよる。
長いこと馬券に興じてきたもんは、過去の失敗を糧に予想の塩梅を加減するが、
中にはヒステリックに意識してしまうような、
ある意味トラウマになってしまうような、
そんな恐怖体験を味わう事があるんや。
イングランディーレが大逃げを決めて勝った春天は、まさにソレやった。
舐めとった。
実際、イングランディーレは弱い馬やない。前年はダイヤモンドS→日経賞を連勝して4番人気(かな?)に推されとったんや。
確かに本番では負けた。あの伝説のヒシミラクルに全部持って行かれた。
けど、5着くらいやなかったか?とにかく大敗ではなかったんや。
元々ダート路線と併用という今では信じられない使い方をされとったんやが、昔はカリブソングとか、芝ダート兼用で秋天3着とかおったからな。
あの年は阪神大賞典馬武豊のリンカーン、前年の二冠馬ネオユニヴァース、菊花賞馬ザッツザプレンティ、上がり馬の良血シルクフェイマス、更に未完の大器ゼンノロブロイ…
五頭ボックスで決まりやろ。あとはガミらんよう買い目絞るだけや。
なんて思いながらボーっとしとったんやな。
今ならチコちゃんに叱られるで(笑)
石頭な馬券ファンの陳腐な想像力も、
新進のやり手予想家の緻密な理論も、
天才武豊の体内時計も、
馴れ合いのぬるま湯にドップリ浸かった他陣営の思惑も、
あの男、全てをひっくり返してもうた。
あれから春天の見方が変わった。多くの馬券師が、春天に畏怖の念を抱くようになったと思う。
人馬一体となって、最高の状態で最高の集中力を以ってして初めて手に入れる事の出来るタイトルやねん。
舐めたらアカン。
舐めた分だけ、己の不甲斐なさを知ることになる。
イングランディーレがそれを教えてくれた。
毎年毎年、私はイングランディーレの呪縛に怯えながらも、それに立ち向かわずにいられない。
真の競馬王を決める天皇賞。
今年も 己の身の丈を知る時がやって来たで!
にしても、ホンマ、典はエライわ。
今日も青葉賞でやってくれたなー
忘れた頃の神典。
今年もロードヴァンドールで一発かますんかのぅ…
なんてな(笑)
アホか!
そんな甘くない言うたやろ!
無い。それは無いで。
陣営もジョッキーも真剣や。
みすみす典に二匹目のドジョウは与えんやろ。
第一、ロードは重賞未勝利馬やで。
イングランディーレも翌年穴開けたスズカマンボも、立派な重賞ウイナーやった。
重賞を勝つ事で、競走馬は一皮むけるんや。
どんだけ強くても、春天に於いては、重賞勝った事ないんは仮性✖️茎と同じっちゅう事や。
大人には大人の闘い方があんねん。
改めて今年のメンバーを見渡してみる。
その観点からすると、得たりおうはまだまだ子供っちゅう事や。
穴人気しそうなチェスナットも然り。
イングランディーレの呪縛に呪われたオールド馬券ファンはこう考える。
前年勢いよく挑戦して返り討ちに遭い、その後、紆余曲折の末泥まみれになりながらの再挑戦で栄冠を勝ち取る、、、
そんな春天の王者に相応しいヤツ…
クリンチャー‼️
君が勝って、
新しい令和の時代が
クルンジャー⁉️
満身創痍心身喪失の可能性もありますが(笑)
オヂサンは
あんたに賭けたいねん!
因みに、外枠引いてしもうたけどな、
マイネルキッツが勝った時のように前半後方内で脚溜めて坂上から進出〜3コーナー辺りで前団に取り付き4コーナー早めに抜け出し押し切り!
そんな青写真を描いとるんじゃが…
三浦皇成クン、あんた、マイネルキッツをステイヤーズSでそんな展開で勝たせたやろ?
あれや、アレ思い出してな、頼むで!
ということで…
今年はどうなることやら。。。
さらば、平成。
来たれ、令和。
ではでは…